私の一言は風の流れに沿って消えていった







それから数ヶ月が過ぎ、冬になった

















ガラガラ……








「湊桔ー?久しぶり」











「よー…恵、冬になると寒くなるな」









「当たり前のこと言わないでよねー」



「未来はどーした?一緒じゃないのか?」













「いなかったけど?」










「そっかー」










「なあー恵、」








「なにー?」







「俺、この間未来に告られた」











ドキッ









「そーなんだ、……それで湊桔はどーするの?」






「断るよ……」






「そっかー、なんで?」










「俺、分かるんだ。もー長くないって…」






「何いって!!」





「恵、嘘じゃない。俺はもー長くない。恵、俺の姿見ろよ」










湊桔に言われて私は湊桔の顔から体をみた