MAYBE TOMORROW

突然のことだったのでわたしは返す言葉もなかった。
まさか、お兄ちゃんから話しかけてもらえるなんて。

ましてやわたしの誕生日をお兄ちゃんが知っていたことが二重の驚きだ。
なのでそのまま黙り込む。

幸いほかの三人はなんかのはなしで盛り上がっているようだ。

「なんか、プレゼントするよ」

「エッ?」

「まえにマフラー、くれたよね」

もう四年以上も前の冬、わたしが中二のクリスマスの時のことだ。