MAYBE TOMORROW

オニイチャンは悪態をつく。
野口くんは大人しいから黙って笑ってるだけ。

もういちど、今度は五人で乾杯した。店内はずいぶんと賑やかだ。

わたしはその雑踏の中のような場に救いを求めて、
ずっと気になっていることをオニイチャンに訊いてみる。
誰にも聴かれないように小声で。

「あの綺麗なひと、今日は来ないの?」

「誰?」

「いつもいる、綺麗なひとだよ。外国人みたいな」

「???」

「引っ越しの時にもいた」

「ああ」