MAYBE TOMORROW

「カッコよかったです」

玲奈は男心のツボを知っている。どこをくすぐればかゆがって
気持ちがいいのかを、なぜだか中学生のころから身につけているのだ。

でもそれが見ていて嫌じゃない。不思議な子。

「音楽、わかってますね~。よろしい」

自分の兄ながら悲しくなる。いやいや、見ていてツライ。

お世辞なのがわからないほどアホなのか?
まあ、兄だから悲しいのかもしれない。

これが他人ならほっておけばよいのだけれど。