MAYBE TOMORROW

お兄ちゃんにはもう、伝わっているのだろうか?
わたしはそのことばかりが気になって仕方がなかったのだった。

「いずれにしても近いうちに逢える」

そんな期待感がわたしの胸のなかでは不安な気持ちよりも
大きく充満していたのだ。

しかし世の中はそんなに甘くはない。そんなわたしの期待など
どこかへ飛んで行ってしまったかのように、見事にキャンパス内では
お兄ちゃんに逢うことはなかった。

ホント、カンペキに、だ。

「まったく逢えないね」

玲奈も呆れかえるようにそういった。