そしてそのときの眩いばかりの夕陽は、そう語り合ったふたりの、
どちらの顔にも平等にあたっていた。

それはこのふたりの少年の明るい未来をまるで予言しているように
その時のわたしには思えたのだった。

ふたりの顔がまるで食べ物のオレンジのように見えた、
一九七〇年代もあと数年という年の、三月の終わりの
ある日の夕刻のことだった。


わたしたちはそのあと、ぶらぶらと歩きながら駅前のピザ屋へと
向ったのだった。