MAYBE TOMORROW

「ヒロ、ガンバッテね!」

(ヒロ?エッ?ヒロって、だあれ?)

ステージにはお兄ちゃんとオニイチャンしかいない。

でもその「絶世の美少女」はまちがいなくステージに向かって
そういったのだった。

言葉も出ないわたしたちの中で、最初に口を開いたのは玲奈だった。

「誰かに似てるよね~」

四人は声をそろえて小さくうなづいた。

「ナディア・コマネチ?」と。