MAYBE TOMORROW

お店の照明が少し落とされてからスポットライトにスイッチが入り、
ステージのうえのマイクスタンドやアンプが照らされた。

まだすこしざわついてるけどみんなは席に着き始める。

それからしばらくして
「いいか~?」

マスターが裏にまで聞こえるようにふたりに声をかける。
照明は完全に落とされた。いよいよ始まるんだ。

「拍手っ~~~!」

マスターのあたたかい声と同時にふたりは奥から出てくる。
そしてステージにあがった。

準備されてる演奏用の椅子に腰かけるふたり。
オニイチャンはマイクスタンドを微妙に動かして位置を調整する。

お兄ちゃんはギターをボロンと鳴らしてマスターのほうを見る。