【仮面の騎士王】

 途端に、ケイトリンの頬が薔薇色に染まった。


「な、何をおっしゃっているの。私はあなたを助けようとして」


「助けるために、俺の肌に触れたい?」


「当たり前です!」


「怪我をしていなければ、俺の肌には触れない?」


「当たり前です!」


 レイフにやさしく見つめられた気がして、ケイトリンは今までに経験したことがない心臓の鼓動を感じた。