ケイトリンの質問を無視した唐突な告白に、ケイトリンは頭が真っ白になった。フェルナンドの瞳は少しの揺らぎもなく、遠くを見通せる賢者のそれのようだった。
「先生! なんてことを。ケイトリンを巻き込むおつもりですか!」
ギースが立ち上がり、拳を握る。
「もうとっくに巻き込まれているでしょう。いいえ、巻き込まれているというよりも、中心にいると言った方が正しい。彼女は我々につくか、父親につくか、立場を明らかにする必要があるのです。そうでなければ、レイフ王子が王位についたところで、遺恨を残すことになる」
いつも穏やかなフェルナンドが発する、触れれば切れそうなぴりりとした空気。しかし、それが彼本来の姿なのだろう。そうでなければ、前王から息子を頼まれるはずもなかった。
「アルフォンス王を廃して、レイフ様を王にするのですね?」
ケイトリンにはレイフたちがやろうとしていることの善悪の判断はつかなかった。確かに今の政に問題はありそうだ。しかし、それを批判できるだけの力は、世界を理解し始めたばかりの自分にはない。
「私の婚姻が中止になったことが、どう関係するのですか?」
「あなたがたの式典に出席するために、各地から大勢の人間が集まってきます。もちろん、諸外国からも」
「人々が集まって浮足立っているところに、戦をしかけるということですか」
革命という強い言葉を使うからには、それなりに武力衝突が起きそうだということはわかる。しかし、結局被害を被るのは、弱い立場の人間になりそうだ、とケイトリンは感じた。
「先生! なんてことを。ケイトリンを巻き込むおつもりですか!」
ギースが立ち上がり、拳を握る。
「もうとっくに巻き込まれているでしょう。いいえ、巻き込まれているというよりも、中心にいると言った方が正しい。彼女は我々につくか、父親につくか、立場を明らかにする必要があるのです。そうでなければ、レイフ王子が王位についたところで、遺恨を残すことになる」
いつも穏やかなフェルナンドが発する、触れれば切れそうなぴりりとした空気。しかし、それが彼本来の姿なのだろう。そうでなければ、前王から息子を頼まれるはずもなかった。
「アルフォンス王を廃して、レイフ様を王にするのですね?」
ケイトリンにはレイフたちがやろうとしていることの善悪の判断はつかなかった。確かに今の政に問題はありそうだ。しかし、それを批判できるだけの力は、世界を理解し始めたばかりの自分にはない。
「私の婚姻が中止になったことが、どう関係するのですか?」
「あなたがたの式典に出席するために、各地から大勢の人間が集まってきます。もちろん、諸外国からも」
「人々が集まって浮足立っているところに、戦をしかけるということですか」
革命という強い言葉を使うからには、それなりに武力衝突が起きそうだということはわかる。しかし、結局被害を被るのは、弱い立場の人間になりそうだ、とケイトリンは感じた。


