それに慣れてしまったのが、なんだか悲しいけど… 張り出されたクラス分けの表をぼーっと見つめる。 「えーと、古谷古谷…っと」 隣で呟いてる、男子生徒。 指を差しながら、自分の名前を探していた。 ……古谷、君。 何度も名前が聞こえて、なんとなく探してしまう。 「あ。」 “ 見つけた ” その後の言葉は、心の中で呟いた。 しばらくして、がやがやと人の声が増える。 …あまり、人混みが好きじゃない。 私は、増えてきた人の間を抜けて、教室へと向かった。