(ーー急いで真島さんから離れよう。) 「すみません真島さん! 私、あの、おなかちょっと痛いのでお手洗いに行ってきます。 なので、先に会社に行ってください。」 え、と驚く真島さんを無視し、くるりと体を翻(ひるがえ)す。 そして失礼します!と一言残し、改札に向かう人々の間を縫ってできるだけ速く、逆走する。 1分ほどして、ちらっと後ろを確認すると真島さんの姿は見えなくなっていたことに安堵した。 (ふぅ...よかった。)