聞こえてきた桐谷くんの声に、 (またか...) と内心ため息をつく。いや、内心じゃないかもしれない。今、無意識にため息をついてたかも。 桐谷くんにお昼を誘われるようになったのは、長野さんとのデートの次の日から。 週に2,3回ほど誘われるようになっていた。 初めの一回目、二回目は「ごめんね、一緒に食べる人がいるから。」と断っていたが、流石にもう断れない。 (第一...) 一緒に食べる人がいるから、っていうのも嘘だしなあ、と心の中でまたため息をつく。