梅雨に濡れるカラダ


リビングに沈黙が流れた。

どのくらいの沈黙だっただろう。

「…あぁ、そうだ」

お父さんが沈黙を破るように話しかけてきた。

「明日から、学校に行けるそうだよ。でも、そんな急には大変だろうから学校見学だけでもって事になったんだ」

「本当に?!やったぁ!!」

鈴が嬉しそうに微笑んだ。

学校見学か…。

あたしは鈴と裏腹に、憂鬱な気持ちだった。

新しい友達。

新しい校舎。

新しい教室。

全てが新しくなってしまっているのだから。

1人に慣れているはずなのに、環境が一変すると何もかもが変わってしまったようで。

……とても怖い。