梅雨に濡れるカラダ


あたしの頭の中は、その言葉でいっぱいだ。

そんなあたしを見て、お父さんは優しくあたしの肩に手を置いた。

「あぁ、少しでも進行を深めたいからここまでさせてくれと言っていくれているからね」

そう言ってお父さんはあたしの肩から手を離し珈琲を1口飲んだ。

嘘つき。

昔からそうだ、お父さんは嘘をつく時いつも肩に手を置く。

本当はお父さんも不安なんだ。

ここまでしてくれる人なんて今までいなかったから。

あたしはただ何も言わず、食べかけのクッキーを口に放り込んだ。