近所の人に見送られながら家族3人を乗せた車は走り出した。 近所の人は、車が見えなくなるまでずっと手を振り続けてくれていた。 その光景に、あたしは目尻が熱くなるのを感じた。 「今度の家は、前よりはマシになったよ」 お父さんは運転をしながら話しかけてきた。 「熱いお水ちゃんと出るの??」 後に乗っている鈴が助手席と運転席の間から顔を出してきた。 「あぁ、もちろんさ!」 お父さんは笑顔でミラー越しから鈴を見た。 「やったぁ!!」 鈴は小さい両手を上げてもの凄く喜んだ。