梅雨に濡れるカラダ


話し相手だから、さよならも言ってないし、今日引っ越すことも話していない。

あたしが引っ越したところで悲しむ人どころか、気にかける人もいないだろう。


「では!またいつか!」

お父さんの声が聞こえてあたしは目を開けた。

あたしは知らないうちに10分くらい眠っていた。

「鈴っ!行くぞ!」

お父さんの優しい声が辺りに響く。

鈴は目を腫らしながら友達にお別れを言って、車の後部座席に乗った。