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「えええ~!? そんなことがあったんだ!! きゃ~、やるじゃ~ん!!」

「な、なっちゃん声が大きいよ~…っ」

「あ、ごめんごめん。それにしても、海音君てばマジできずに惚れてるんだね」


なっちゃんの言葉に、どきんと胸が鳴る。


「きずは、海音君のこと、どう思ってるの? もう、前みたいに、嫌いじゃないでしょ?」

「……わたし、は……っ」


これまでの、かいとくんと過ごした日々を思い出す。

いろんな事があった。

けど、そのおかげなのかわからないけど、今では少し、周りの人とも話せるようにはなれた。
……まだ緊張して、だらだら汗をかいてしまうけれど。

そんな私の様子を見て、かいとくんはいつも優しく微笑んでくれてて。

私はそんなかいとくんの存在に、ほっとしている部分もあって。


「……うう、なんかもう…胸が苦しい…」

「あはは、難しいよね」