内々定貰えて更に探さなきゃと思ってたバイトまでアッサリと決まってしまった



小木曽くんも日中は暇なのでバイトするらしい





本社を出て呆然としながら駅までを並んで歩く



「なんか…あっさり決まったね」


小木曽くんも同じように感じていたらしく、私は激しく頷いた



「ま、でも本命で決まって良かったな」


そう言っていつものニカっとした笑顔を見せる


その顔を見て、あぁ本当に決まったんだな…なんてやっと思えてきた



帰りの電車の方向が同じなので一緒に電車に乗り、同期になるんだからと連絡先を交換してT駅で降りる小木曽くんと別れた




じわじわと内々定を貰った事実を脳が受け入れてきて、いくら昼間の空いてる電車とはいえニヤニヤしてしまい他の乗客から変な目で見られてしまった




こうちゃんにもメールで報告するとすぐに『おめでとう。今日はお祝いしなきゃな』と返事が帰ってきた



仕事中のはずなのに返してくれたメールにさらにニヤニヤしてしまい確実にこの車両の中で不審者だ


でもそんなことはどうでもいいの



だって日下さんの下で働けることが確定したんだから!