隣人が世話焼きな件について



対面キッチンのダイニング側に移動してお母さんと2人でこうちゃんの料理する姿をじっと見つめる


「そんなに見られると恥ずかしいんだけど…」

と言いつつこうちゃんは手早くお味噌汁と親子丼の具を完成させる


ご飯もちょうど炊けたので、私はキッチンに入り丼にご飯をよそっていく





いつものダイニングテーブルにこうちゃんと私、そしてお母さんも座りいつもより賑やかな夕飯



こうちゃんの作った親子丼はやっぱり最高に美味しくて、お母さんも「お店で食べるのより美味しいわね」なんて言いながらぺろりと完食した







2日後、お母さんと旅行の行きの電車の中で一次面接通過と最終面接のお知らせのメールが入りお母さんと2人で喜んだ後にこうちゃんに報告のメールを送った







「一泊二日なんてあっという間ねぇ」なんて帰りの電車で言っていたお母さんは「1週間なんてあっという間ねぇ」とまたアメリカに戻っていった





GWが明けて、いよいよ最終面接当日も緊張で眠れないなんてことはなく、いつものように熟睡し朝はいつものようにこうちゃんに起こされた


「最終面接ってどんな感じ?」


朝食を食べながらこうちゃんに尋ねる


「んー最終面接だと面接官が役員のことが殆どだと思うけど、よっぽど粗相しなければほぼ内々定確定だと思うよ。」


『ほぼ内々定確定』という言葉にゴクリと唾を飲む


「一次面接と同じように、佳香の想いをぶつければ大丈夫だよ」


ふふっと笑ってコーヒーを飲むこうちゃん


こうちゃんが『大丈夫』って言うと本当に大丈夫な気しかしない