「.........怒った...の?」



少ししてから隣の鳴海くんの声が聞こえてきた。



「...ねぇ??...北山さん...?」



無視していれば、声色からでも分かるほどの落ち込み具合。



ちょっとは反省しろ!という思いを込めて、暫く無視をさせて頂きます!!!



「......寝てるの?」



「.........」



「...ねぇ......?」



何も答えない私に今度は鳴海くんが、私のことをツンツンしてきた。

まさかツンツンされるなんて思っているわけもないし、なによりもくすぐったい。

私は勢いよく起き上がってしまった...



そして視界に入った鳴海くんは、今日イチのしょぼん顔。



お前の前世ワンコだろ!!!



「......ねぇ、怒ったの......?」



なにこのウルウルの瞳...!

女子か!!いや、女子以上に女子だ!!!