「ごめん、ごめん」



「......」



もう、私の答えなんて決まっている。



ツンデレで。

面倒くさくて。

いちいち煩くて。

女子の私よりも可愛くて。

落ち込む時はワンコみたいで。



そんな鳴海くんは、いつの間にか私の中で大切な人になっていた。



「仕方が無いから、愛してあげる」



私は鳴海くんの真似をして返事をした。



「あ、当たり前でしょ!」



返事を聞いて安心したのか、いつもの大口を叩いている。



そして鳴海くんは私と頭をポンポンと撫でてくれた。



「鳴海くんも頭撫でたりするんだね」



少し仕返しするつもりで、そんなことを言ってみれば...



「あ、頭にゴミが付いてただけだから!勘違いしないでよね」



案の定ツンデレ発動。



キミのツンデレは、今日も通常運転らしい──



*END*