「王女様。
用意ができましたので参りましょう。」



やっとドレスや髪のセットメイクが出来、用意を始めた朝日は海に落ちかけている。



サヤはナビィ様に私は体調が悪いと説明していて今はいない。


私はサヤとナビィ様以外には王女様と呼ばれている。すごく何故か孤独に感じる。




「王女様?」




私がいつの間にか泣きそうな顔をしていたのか、参りましょうと言ってくれたメイドが不安そうにこっちを見ている。
ダメだダメだ。王女は何時も国民を不安にしてはいけない。




「ごめんなさい。
少し貿易のことで考えてただけよ。
さぁ参りましょう?」





メイドはそれを聞いて「流石ですね」と安心したように笑った。



そして歩いているとナビィ様がいる部屋に着いた。