この国の大佐達が決めた政略結婚。

大佐達が決めたことだし政略と言われたらこの国の王女として反対は出来ない。



「…わかってるわよ、

さぁ準備を始めましょう?サヤ?」




「……はい。カナディア様」








サヤはさっきの自信満々のようなハッキリした顔とは違い私のことは全てお見通しのように切なそうな顔をしてひとつ返事をした。





サヤは私にワガママを言ってほしいんだろう。
だけれどそれは許されない。

それが…、この国のルールだから。