「え…あ…あずまさん?」

だいぶ前に、ハンカチを落としたのを拾ってくれたあずまさんだった。

「どうして…此処に…」

なんで
こんな夕方にどうしたんだろう。

「や…別に仕事場から近くて…それより。」

ジッと私を見つめるあずまさん。

その行為に大した意味はないんだろうけど…なぜか。なぜか。

ドキドキと胸が高鳴る。

この感情はなんだろう。