バイトから帰ると、蒼がなんだか難しい顔をしていた。 「どうしたの?」 聞くと、 「暇だよ」 困ったように言う。 「ヒマヒマヒマヒマヒマ! 唯ちゃん、俺ってさぁ、こんなに暇に耐えられない人だと思っていなかったよぉ」 「そっか。蒼はずっとFで忙しかったもんね」 あたしは蒼に告げた。 すると、蒼も複雑な顔で頷く。