そんな訳で、あたしは蒼と大阪に来ていた。
蒼と手を繋ぎ、大阪の街を歩く。
街行く人は、やっぱり蒼には気付かなくて。
普通のカップルみたいに寄り添って歩いたんだ。
蒼に身を寄せて、蒼を見上げる。
就活がひと段落した蒼は、少し伸びた髪をほんのり染めて、少しだけワックスで散らしていた。
派手な碧とも違う、真面目な蒼とも違う、大学生楽しんでますといった髪型だった。
この髪型がまた似合っていて、あたしの胸をきゅんきゅんと刺激する。
あー、やっぱり蒼はかっこいい。
蒼のこと、たくさん知っているつもりなのに、どんどん新しい蒼に惹かれていく。



