そんな蒼の話に笑うしかない。 大学一年生の一般教養の授業で、偶然蒼と一緒だった時がある。 あの時は多忙だったからかもしれないが、蒼は本当にずーっと寝ていた。 先生に注意されても眠っていたほどだ。 「唯ちゃん、今はひとまず、大学のことは忘れろだよ」 蒼はにこにこして言う。 「せっかくの連休だから旅行に行くよ!」 「え?」 突然の宣言に、驚くばかり。 「でもね、蒼。 今さら旅行って言っても、ホテルや旅館は満室で取れないよ?」