「蒼君は今まで我慢してきたから、お酒の適量が分からないんだよ」




芽衣は優しい。




「でも、蒼君とこうやって過ごすのって、すごく貴重じゃない?」




その言葉に頷くあたしたち。




「すげぇよな、こいつ、碧なんだもん。

この前の武道館も、鳥肌立った」



「だよね……」





きっと、Fが活動を休止しても、あたしは碧を思い出す。

蒼との思い出の中に、碧はたくさんいるんだから。

これからは、また新しい思い出を作ろうね。

大学生活、残り一年。

蒼にとって、有意義な一年になりますように。