その後姿に、男は息をつく。
「すまないね。助かったよ、ダンテ」
すぐ近くにあった小さな店から老婆が顔を出した。
「いや何。大したことじゃないっすよ」
そう言いダンテ・バスカヴィルはヘラリと笑った。
「それで、本当にあの男達の画像、あちらさんに送ったのかい?」
「まさか」
言いながら、老婆にスマートフォンの画面を見せた。
表示されているのはメールの受信ボックス。
そこには未開封のメールが1通。
宛先はダンテ本人である。
つまるところ、先ほど送ったメールは彼自身に届くように設定されていたのである。
「俺は一言もあのおっかないおっさんたちに送ったなんて言ってませんよ」
そういってカラカラと笑うダンテに、老婆は呆れて溜息を1つ。
「ま、放置するつもりもないですがね」
そう言いながらダンテはスマートフォンをズボンのヒップポケットに入れた。
「そうそう。少ないが持っていきな」
そう言い、老婆が数枚の紙幣をダンテに差し出した。
「別にいいっすよ。もとより報酬欲しさに受けたわけじゃねぇですし」
「いいんだよ。ちょっとした気持ちだ。受け取っておくれ」
そう言い、紙幣を持った手を引っ込めようとしない老婆に、ダンテは軽く頬をかいた。
「なら、お言葉に甘えて。またなんかあったら気軽に声かけてくれよな」
そう言い、ダンテは軽く手を振りその場を離れた。
向かうは地上に続くゲートだ。
「すまないね。助かったよ、ダンテ」
すぐ近くにあった小さな店から老婆が顔を出した。
「いや何。大したことじゃないっすよ」
そう言いダンテ・バスカヴィルはヘラリと笑った。
「それで、本当にあの男達の画像、あちらさんに送ったのかい?」
「まさか」
言いながら、老婆にスマートフォンの画面を見せた。
表示されているのはメールの受信ボックス。
そこには未開封のメールが1通。
宛先はダンテ本人である。
つまるところ、先ほど送ったメールは彼自身に届くように設定されていたのである。
「俺は一言もあのおっかないおっさんたちに送ったなんて言ってませんよ」
そういってカラカラと笑うダンテに、老婆は呆れて溜息を1つ。
「ま、放置するつもりもないですがね」
そう言いながらダンテはスマートフォンをズボンのヒップポケットに入れた。
「そうそう。少ないが持っていきな」
そう言い、老婆が数枚の紙幣をダンテに差し出した。
「別にいいっすよ。もとより報酬欲しさに受けたわけじゃねぇですし」
「いいんだよ。ちょっとした気持ちだ。受け取っておくれ」
そう言い、紙幣を持った手を引っ込めようとしない老婆に、ダンテは軽く頬をかいた。
「なら、お言葉に甘えて。またなんかあったら気軽に声かけてくれよな」
そう言い、ダンテは軽く手を振りその場を離れた。
向かうは地上に続くゲートだ。
