颯「お願いだ。
もう、死んでもいいなんていうなっ‼︎
俺は、お前に死んでほしくないんだ。」





「わかった。
私は死なない。

だから、私と誰かを重ねて見ないで。」






颯「っ⁉︎」





なんとなく颯斗が誰かと私を重ねて見てるのがわかった。



だって、颯斗は死って言葉に恐れを感じてる。

瞳の奥が真っ暗。




でも、何があったかは聞かない。




私も過去の事を話そうとは思ってないしね。






「何があったかは聞かないけど、私と誰かを重ねて見るのはやめて。
私は綾奈。

その人じゃないわ。」






颯「ありがとう。

なぁ、いつか話せる時がきたら聞いてくれないか?」






「……わかった。」





いつかなんて来ないかもしれないのにね…