「ありがとう。
でも、いつでも私のこと捨てていいからね。
私大丈夫だから。
一人じゃないから。
だから……捨てていいからね。」





本当は嫌……




これ以上人が離れていくのも……





裏切られるのも。







颯「捨てねぇよ。
それに、俺はお前のこと気に入ってるんだ。
だから、捨てる気はねぇよ。」







「……ふふ、颯斗ありがとう‼︎」





久し振りに心から笑えた気がした。






颯「なぁ、そんなことよりさっき言ってた一人じゃないってどういうことだ??

綾奈を信じてやった奴がいるのか?」






「うん、いるよ。
私の従兄弟。」





颯「従兄弟もこの学校の生徒なのか?」





「うん。」