その瞬間何が起こったかわからなくなった。





目の前には血を流して横たわる綾奈。




「ぁ……ゃな?


綾奈、綾奈なんで⁉︎
なんで庇うの⁉︎」





私は涙が止まらなかった。




喧嘩をたくさんしてきた私には分かってた。




もう綾奈は助からないと。







大量出血なうえに全身打撲。





普通考えたら助かるのは無理に等しい。






綾「ゆう……り、最後に貴方を……たすけられて…………良かった。


心には……ごめんねって伝えて。
この事は言わないでね……。」






「……なん……っで(泣)」





綾「だって、心と……悠里には仲良くしてて……欲しいもの。



ゴホッ……悠里…………






……大好きよ。」









綾奈は私の手の中で息を引き取った。