「……綾奈、私守れた?」



綾「ぇ……?」




何を言っていいのかわからなくって変なこと言っちゃった。



「ごめん、気にしないで‼︎」





綾「守ってくれてありがとう」



「ぇ?」




綾「だから、守ってくれてありがとうって言ってるの‼︎
悠里にまさか助けてもらう日がくるだなんて思ってもなかったよ。

強くなったね、悠里。
今まで頑張ったんだね。
お疲れ様。」





そう言って綾奈は私を抱きしめた。


次の瞬間なにかが溢れてきた。





「っ……ぅ〜綾奈……辛かっ……た。
ひと……りは……嫌だよ。」





綾「そうだね。
私も一人は嫌。
でも今は私には悠里が悠里には私がいるでしょ?
私達はずっと一緒。
それは離れてても一緒だよ。
悠里は私の大切な妹。
たった一人の大切な家族。
だから、私も何があっても守るからね。」





「私もだよ。」




綾「ふふ、ありがと」





綾奈のあの言葉にどれだけの思いが込められたかなんて残された私達には到底わからないけど、あの時綾奈は何かを決意していたんだ。





私を守るために。