傷が深くなっただけ


「あ、そう言えばなんて呼べばいいかな」
「来でいい」
「わかった。ちょっとタオル取りに教室行ってもいい?」
「いいけど早く来いよなー」
「うん」


そういえば来は何組なのかな

そんなことを考えながら教室のドアを開けると
「あれーびしょびしょだけどどうしたの?」
「……」
「シカトしてんじゃないわよ!」

あなた達がやったんじゃない…
さっさとタオルを持って出よう

机に行きバックの中を漁ってると
「お前なんだその格好」

うわ…一番会いたくない人

「見ての通りです」
「ダサい格好なうえにびしょ濡れなんて俺だったら家に帰るわw」

「これもどうせあなたの指示なんですよね?指示や実行したくせにとぼけてバカみたいですよ」

苛立って口に出してしまった

「は?俺こんなこと指示してねーけど」
「いつまでとぼけるんですか。とりあえず行きますね」

話にならないと思い行こうとしたものの
「おい待てよ」

腕を掴まれてしまった

「なんですか?離してください。そもそも私のこと嫌いなんですよね?なのにちょっかいかけて暇なんですか?」

「別に……じゃねぇよ」
「え?なんて言っ「おい美笑!おせーよ!」

ドアを見ると来が少しふてくされた顔で立っていた

「あ、ごめん行こうとはしてたんだけど」
「どんだけ待たせんだよ!風邪ひくぞお前」
「待って今行く」

霧川の手を振りほどいて来のところへ向かうと後ろから

「おいそいつ誰だよ」
「はい?あなたには関係ないですよね」

そう言うと黙り込んでしまった



本当になんで私をいじめたいのかな