「だっさ!よくそんな格好で歩けるよね」

私にいつも掛けられる言葉はいつもこれ

自分でも分かってるよ


私の名前は神田 美笑(かんだ みえ)
高校1年生の15歳
美しい笑いと書く私の名前は私には
合ってないとよく思う

暗い性格だし
格好なんて分厚い眼鏡に校則を
ちゃんと守っている膝下の丈のスカート
髪なんて三つ編みだし

なんでお父さんとお母さんは
この字にしたんだろ

そんな事を思いながら自分のクラスの1組の教室のドアを開くと

「あ、来たよ何回みてもほんとださいよねw」
「よく学校来れるよねw」

毎朝恒例のことになりつつある光景

気にしててもしょうがないので
自分の席へ行くと

机の上に花瓶が置いてある


「あ、もう学校来ないと思って花瓶置いちゃった!ごめんねー?w」

ほんと性格悪い

「でもそれ置いたの私じゃなくて陸だから」

陸とは私をいじめる集団の
リーダー的存在の霧川 陸(きりかわ りく)

私はこの人が大嫌い

もちろんからかってくる子も嫌いだけど
霧川はほんとに視界に入れたくないほど
嫌い

183cmと高身長な上にサラサラな黒髪
何より顔立ちがとてもいい

私をいじめてなければ
私も普通に好きだったと思う

それにしても毎日私に構ってて暇なの?

反応するのが面倒くさくて無視をしていたら
「無視してんじゃねぇよ」

うわ…話しかけられた

「なんですか」
「お前見てると苛つくんだよ」
「なら見なきゃいいじゃないですか」

私はそう言い放ち席を立った

「ちょっと逃げるつもり?」

霧川の取り巻きが立ちはだかってきた

「私の中で話は終わってるので
トイレに行くだけですよ」
「なっ!ちょっと待ちなさいよ!!」

取り巻きを無視してトイレに向かい
洋式に入った時

「あんたが生意気なのが悪いのよ」

バッシャー

「は?」

突然の事で頭が回らない

水かけられた?

「当分教室来れないねwまたね神田さん」
「あ、ちょっと!」

最悪だ
ジャージは教室だし
このままでいるのも嫌だし
どうしよかな

とりあえず人が来ない所に移動しよ
体育館裏とかでいいか