時は立ち止まってはくれない…。


 あの卒業式の春から、季節は移り変わり、あなたと出会った初雪の季節がやってくる。


 私の恋心はあの日から動く事はない。


 きっといつか、海斗さんが迷子になった、私の恋心を見つけ出してくれるように、私はずっとその場で、立ち止まって待っている。


 あの水族館で、約束したように。


 あなたは何故私の前から、黙っていなくなったのでしょうか?


 私はまだ、あなたの事を想っています。初雪の様な淡くて儚い私の初恋の相手……。