「正確には、好きだった、かな。」
夕方5時を回る北校舎の一室で、私は彼の声に耳を傾ける。
「…今は好きじゃないの?」
「好きだけど…いや、好きじゃねーんだよ、とにかく!」
頬を赤く染めて、批判しているのかしていないのか、よく分からないことを言ってくる。
「嫌いになんて、なれないよね。」
そっと言うと、彼はぴくりと反応した。
「好きになろうと思って、好きになったわけじゃないんだから。嫌いになろうと思って、嫌いになれるわけ、ないよね?」
そう言うと、彼はこちらを見て、「ばーか。」と言った。
その時の瞳は、少し潤んでいるように見えた。
「泣いてるの?」
「泣いてねーわ!誰が、お前の片想い論なんかに、共感するかよ!」
「共感して、泣いてたじゃない。」
「だから泣いてねーー!!」
夕方5時を回る北校舎の一室で、私は彼の声に耳を傾ける。
「…今は好きじゃないの?」
「好きだけど…いや、好きじゃねーんだよ、とにかく!」
頬を赤く染めて、批判しているのかしていないのか、よく分からないことを言ってくる。
「嫌いになんて、なれないよね。」
そっと言うと、彼はぴくりと反応した。
「好きになろうと思って、好きになったわけじゃないんだから。嫌いになろうと思って、嫌いになれるわけ、ないよね?」
そう言うと、彼はこちらを見て、「ばーか。」と言った。
その時の瞳は、少し潤んでいるように見えた。
「泣いてるの?」
「泣いてねーわ!誰が、お前の片想い論なんかに、共感するかよ!」
「共感して、泣いてたじゃない。」
「だから泣いてねーー!!」

