中学4年生。

ふわふわした茶髪に、ちょっと生意気そうな目…。


どっかで見たことがあるような…?


「蛍翔君?!?!」


私が思い出すより先に、奏音が叫んでいた。


その声に彼が顔を上げて、こちらを見る。目が合った途端、苦いものでも口にしたみたいに、顔をしかめた。


「あ、友達なの?見学なら、自由にして行ってねー。もし入部するなら…。」


女の先輩が、テキパキと説明してくれるが、私も奏音も、まるで頭に入ってこなかった。


話が終わると、すぐさま彼の所へと向かう。


「何で蛍翔君がいらっしゃるのですか?!」


奏音は、顔を赤くして問いただす。


なのに彼はというと、無心でカメラに視線を落としている。


「いちゃ悪りーのかよ?」


「だって、恋愛観察は?私たち、何の為に現代に来たんですか!」


「だから、部活に入って、恋を探そーと思ったんだよ。」


怠そうに言うその言葉では、彼の心情はくみ取れなかった。