翌日、あたしは真っ直ぐに公園へと向かっていた。


昨日いたメンバーが今日もいるとは限らない。


だけど朝から久志がイジメにあっているのなら、それを止めたいと思った。


公園は相変わらず草が生えていて、その中央あたりに美鈴たちの姿が見えた。


「いた」


小さく呟き、入口で立ちどまる。


みんな輪になっていてその真ん中を見おろして笑っている。


それは昨日と変わらない光景だった。


昨日はあたしもあの輪の中にいた。


だけど、今日は違う。


あたしは伸びている草を踏みつけるように大きく歩いて、彼らに近づいた。


足音に気が付いて振り向く美鈴。


美鈴はあたしを見た瞬間安堵の表情を浮かべた。


「蘭、おはよ」


そして馴れ馴れしく挨拶をしてくる。