友達との会話ですら億劫で、適当に受け流してきていた。


それが、天国に行くために頑張っているなんて、なんだかすごく滑稽に思えた。


「蘭ちゃん?」


黙りこくってしまったあたしを、テンちゃんが首を傾げて見ている。


「なんでもない。明日も頑張るから、よろしくね」


あたしはそう言い、ほほ笑んだのだった。