学校まであと少しという交差点。
信号で立ちどまっていると沢山の荷物を持った老人が歩いてくるのが見えた。
両手に2つずつ買い物袋を提げている。
持っているのはおばあさんで、腰が曲がってしまい歩調もゆっくりだ。
時折立ち止まり、荷物を置いて一息ついている。
あの調子じゃいつ家に到着するかわからない。
あたしはスマホで時間を確認した。
ホームルームまではまだまだ時間がある。
「よし」
小さな声でそう呟くと、おばあさんへと近づいて行った。
おばあさんはあたしの姿を見るなり、警戒した表情になった。
こんな朝早く、制服姿の若者が前方から近づいてくるのだから、恐れているのかもしれない。
『最近の若者は』
というよく聞くフレーズを思い出す。
「あの、お荷物大変そうですね。手伝わせてください。おうちはどこですか?」
あたしは身をかがめておばあさんと同じ視線になり、そう声をかけた。
信号で立ちどまっていると沢山の荷物を持った老人が歩いてくるのが見えた。
両手に2つずつ買い物袋を提げている。
持っているのはおばあさんで、腰が曲がってしまい歩調もゆっくりだ。
時折立ち止まり、荷物を置いて一息ついている。
あの調子じゃいつ家に到着するかわからない。
あたしはスマホで時間を確認した。
ホームルームまではまだまだ時間がある。
「よし」
小さな声でそう呟くと、おばあさんへと近づいて行った。
おばあさんはあたしの姿を見るなり、警戒した表情になった。
こんな朝早く、制服姿の若者が前方から近づいてくるのだから、恐れているのかもしれない。
『最近の若者は』
というよく聞くフレーズを思い出す。
「あの、お荷物大変そうですね。手伝わせてください。おうちはどこですか?」
あたしは身をかがめておばあさんと同じ視線になり、そう声をかけた。