見が覚めたのは朝の5時。 白い天井。白いカーテン。白いベッド。 「あすかさん」 目の下に隈をつくった正樹さんがいた。 「ここは病院です。あなたは2週間、ずっと眠っていました。」 「.....そうですか。.....」 あの時のことが頭によみがえる。 吐き気がする。 「.........っう..........おえっ」 近くにあった空の花瓶に吐いてしまった。