「こんにちは、勇者様! 貴方は、一万二千人目の勇者として選ばれました! お喜びになってください! 数多くの勇者候補から、貴方が一番だと選ばれたんですよ! これからは、この世界で生きていくんですよ……」
真っ暗闇の中で、声だけが耳に入ってきた。
どこが正面で自分は今どこを向いているのかもわからないが、ただ意識がはっきりとしていることはわかった。
「ちょっと待ってくれよ。これはただの夢だろ!? 勇者とか世界とか意味わからないよ……!」
「混乱するのもわかりますが、その説明は国の統治者が教えてくれますので心配しなくても大丈夫ですよ!勇者様が降りる国では魔法の使用が許可されているのですが、生憎……勇者様は剣使いなので使うことはできません……。申し訳ありません……」
「そんなのなんだっていいよ! これは夢だろう! 永住とか、魔法とか意味わかんないって!」
「アンコンシャスネス・リアル・エスケープシンドロームってご存知ですか?」
「現代で流行っているっていう奇妙な病気……?」
「そうです。元いた世界で貴方はその病気を発症し、今眠り続けている状態になっています。体は元いた世界に、魂はこちらの世界にあります。だから貴方は今私と話すことができていて、意識もあるのです」
真っ暗闇の中で、声だけが耳に入ってきた。
どこが正面で自分は今どこを向いているのかもわからないが、ただ意識がはっきりとしていることはわかった。
「ちょっと待ってくれよ。これはただの夢だろ!? 勇者とか世界とか意味わからないよ……!」
「混乱するのもわかりますが、その説明は国の統治者が教えてくれますので心配しなくても大丈夫ですよ!勇者様が降りる国では魔法の使用が許可されているのですが、生憎……勇者様は剣使いなので使うことはできません……。申し訳ありません……」
「そんなのなんだっていいよ! これは夢だろう! 永住とか、魔法とか意味わかんないって!」
「アンコンシャスネス・リアル・エスケープシンドロームってご存知ですか?」
「現代で流行っているっていう奇妙な病気……?」
「そうです。元いた世界で貴方はその病気を発症し、今眠り続けている状態になっています。体は元いた世界に、魂はこちらの世界にあります。だから貴方は今私と話すことができていて、意識もあるのです」