「でもま、理一先輩の思惑はともかく、俺はこんなかわいい子たちと飲めて嬉しいですよ」

シュンとしてしまった理一君が可哀そうになったのか、麻生さんが楽しげに声をあげて空気を変えた。

「そうですね、折角ですから病院のお話、色々聞かせてください」

「病院にそんな楽しい出来事はないですよ。それより侑二先輩が色々、逸話持ってますから」

話を合わせたひよりちゃんに麻生さんが答えて。私だけがすっきりしないまま、話題は変わってしまった。