新しい洋服を買い、凛ちゃんに化粧を教えてもらい、髪形も変えた。



ずっと真っ黒だった髪はブラウンに……



アッシュなんとかって言っていたけど、私にはよくわからない。



こういうことも雑誌で勉強しなきゃいけないな。



「できましたよ。イメージ変わったね」



美容師さんに声をかけられ、雑誌に落としていた視線を鏡に移すと……



鏡の中の私が、自分だとは思えないほどに変わっている。



「やっぱりね。私の目に狂いはなかった」



鏡越しにピョコンと顔を出した凛ちゃんは、自慢げに微笑む。



「嘘みたい」



「これも未来の姿だよ」



「信じられない……」



「雅先輩も喜ぶね」



そうかな?



君も喜んでくれるだろうか?



この容姿なら、大学で浮くこともないと思う。



でも、君が気に入ってくれるかは別の話。