そんな風に始まった大学生活は、凛ちゃんのお陰で楽しく過ごすことができていた。
凛ちゃんが隣にいてくれるだけで、勇気が湧いてくる……
なんて言ったら大袈裟だけど、凛ちゃんの言葉は卑屈な私にパワーをくれた。
お洒落をして、恋をして、花のキャンパスライフを送る……
って、いうまでにはいかないけれど。
勿論、この私じゃ、そうはいかないのはわかっている。
大学生になったからといって劇的な変化があるわけではなくとも、毎日が穏やかで楽しいと感じながら過ごしていた。
そんな風に感じながら、2年生へと進級した、ある日……


