それでもいいって、いったじゃん。

そんなことを考えながら、
横を過ぎる公園の時計台に目をやる。
午前2時過ぎを指していたそれは、私を路頭に迷わせるほかなかった。


飛び出たはいいものの、どうしようか。


今から行ったら迷惑かな。
いや、いいか。
嫌われたらそれまでだと思えばいい。


あーちゃんの家まで行って、布団に入ってしまおう。
一歩一歩踏みしめて歩いて、これが幸せだなんて口角が上がる。

好きな人の家に行くのは、どうしてこうも楽しいんだろう。
胸がワクワクしてドキドキして、スキップしてしまいそうになる。