それでもいいって、いったじゃん。

「なんていうか、本当に誰にでも尻尾を振るよね。男だけじゃなくて私にも。そういうところ、尊敬する。」


「はー、可愛くない。誰に似たんだか。それはそうと、次はいつ帰ってくるの?」


「私の、気が向いたときかな。」


凛とした仕草。凛とした声色。
もうきっと、この人はなにも言わない。

いまの私は、あなたが見たこともない女の顔をしてる。