勝手に笑わない人というイメージを、ここ二日でつけてしまっていたみたいだ。
胸がチクンと動かされた気がして、目が離せなかった。

私はスポーツ飲料を彼に渡し、
手元に残ったお茶に口をつける。


彼は蓋を開けた後二口ほど飲んで、
「お姉さん物好きだね。」
と、私から目線を外して言うと、
また一口飲んで、遠くを見つめた。